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痛風

高尿酸血症の最も有名な合併症はご存じ「痛風」です。尿酸値が高いと、尿酸が血液に溶けきれず、結晶化して尿酸塩として足の関節等に沈着します。ストレスや激しい運動、尿酸値の急激な変動などをきっかけに沈着した尿酸塩が剥がれ落ちると、白血球がそれを異物と判断し排除しようとするために炎症が起こります。その反応により血流が盛んになって熱を持ち、その関節が腫れ上がって激しく痛みます。それが「痛風発作」です。5年間で痛風を発症する確率は、血清尿酸値が8.0mg/dL台で約4%、9.0mg/dl台で約20%、10mg/dl以上で約30%と言われています。

高尿酸血症自体が、動脈硬化を促進するという、危険因子として確信的な研究結果はでておりませんが、高血圧・脂質異常症・糖尿病の方に合併していることが少なくありません。
また、近年高尿酸血症が腎機能低下をもたらし、慢性腎臓病の発症や進展に関係していることが研究結果から示唆され、日本では血清尿酸値が8.0mg/dLをこえる慢性腎臓病の患者には、生活指導を行った上で薬物治療を考慮することが推奨されています。

狭心症や心筋梗塞に対して、造影剤を使用する検査が少なくなく、造影剤は腎臓に負担がかかるため、腎機能が悪化した患者さんには使用を控えられます。使用を控えられることで、発見が遅れてしまう場合もありますので、日頃から腎臓を悪くしないように心がけるのは大切ですね。

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