動悸/不整脈
動悸=不整脈ではありません。
「動悸」とは心臓の鼓動を強く感じることを指します。
人によって胸が苦しくなるような「狭心症」を動悸と言ったり、「心不全」で日常の息切れを動悸と言ったり、「不整脈」で脈が飛ぶことを動悸と言ったり、「パニック障害」などの精神的動揺を動悸と言ったり、実に様々なパターンがあります。
一言で「動悸」といっても、詳しくその性状をお聞きし、必要な検査を行わなければ、何が原因なのか、命にかかわるものなのかを判断するのは、実に難しいのです。
不整脈にも「上室性頻拍」のような脈が速くなるものから、「房室ブロック」という遅くなるもの、「心房細動」という脈が飛ぶもの、「心室頻拍」といって命に関わるもの、「期外収縮」といって直ぐには命に関わらないものと、実に様々あります。
「更年期障害」や「自律神経失調症」、「甲状腺機能亢進症」といったものが、動悸や不整脈にかかわっている場合もあります。
当院ではホルター(24時間)心電計も用意しておりますので、きめ細やかな問診から検査の必要性や、命に関わる状況が隠れていないかを見極めさせていただきます。